▼先日から、図書館で借りてきたホリーズばかり聴いている

▼ホリーズは1960年代後期に活躍した英国のコーラス・グループ。

▼『Bus Stop』や『Just One Look』というヒット曲で有名だが、例によってオンタイムでは聴いたことがない。

▼彼らのコーラスの魅力を例えていえば、精緻に構成された英国の叙情詩のような味わいとでもいったところか。

▼おもわずノンストップで聴いてしまう。特に『Sorry Suzanne』という曲に憑かれてしまい、リプレイのボタンを押し続ける。

▼出だしのギターがまるっきり、かつての日本のGSのソースであったことが丸わかりで愉しい。そして、<I can’t make it, if you leave me>という歌詞が泣かせる。

▼このホリーズの中心人物だったアーティストがグラハム・ナッシュ。

▼彼が、このホリーズを脱退して参加したのが、あの伝説的なロック・グループ、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(CSNY)だ。

▼もちろん私は、このクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングを知ってから、遡ってホリーズに辿り着いたのだ。

▼その後、CSNYは個人としての活動が増えていくのだが、クロスビーとスティルスはよっぽど気があうとみえて、デュエットとしての活動を断続的に続けていった。

▼そのクロスビー&スティルスが何度目かの来日を果たした時のことだ。

▼たまたまイベントの関係者に知人がいたので、本番前だというのに、私は何も考えず、素直に楽屋まで遊びにいってしまった。

▼ナッシュはホントにナイスガイで、にこにこしながら迎えてくれて、CDにサインまで貰って、私はハッピーだった。

▼クロスビーは本番前でナーバスだったのか、いらついている様子だった。

▼ところが、悲劇はこの後に起こった。

▼いざ本番で、コンサートの途中、ナッシュがいきなり、

「ぼくの東京のトモダチです」

と言って、私達が座っているところを指差してくれたのだった。

▼しかし。

▼そのとき、私は、昼間の疲労からか、ぐっすりと眠りこけていたのだった。

▼なにやら光が当たったので、とつぜん目が覚めたという醜態。

▼あの時は、ほんとうに、恥ずかしい思いをしたものだ。

▼そんなわけで、ホリーズを聴きながら、ひとりで赤面する私であった。

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