▼最近のハリウッド、キャサリン・ヘップバーンとスペンサー・トレイシーとか、ドリス・デイとロック・ハドソンとかの都会的なコメディのリメイクみたいな映画が増えてきてますよね。

▼テレビ界も保守化がどんどん進んでいるようです。

▼かつての人気番組だった『ビバヒル』なんかも、最後の方はどんどん黒人やヒスパニックが消えていきましたし、『現在放送中の『ER』からも黒人が消えてしまいました。

▼しかし思い起こしてみると、昔のハリウッド映画で<WASP>を演じていたのはほとんどホワイト・エスニック、つまり本当のWASPなどではなく、ユダヤ系やイタリア系や東欧系の白人だったというのが皮肉な話です。

▼しかしキャサリンやボギーはほんもののWASPだったようで、昨年、アメリカで大掛かりな映画スターの人気投票をやった結果、この二人がトップだったんじゃなかったっけ。ブッシュのアメリカ、今やそうとう内側の方を向いているようです。

▼そういえばブッシュ家そのものが、どWASPですもんね。

▼WASPにしてみりゃ大統領なんて小間使いだそうで、ブッシュ家がそんな汚れ仕事を引き受けているのはボランティアにすぎない。もちろん、それは建前で、本音はWASPの既得権を守るためなのでしょう。

▼一見するとアメリカのショービジネスは黒人やヒスパニックで溢れかえっておりまして、何だか白人のテリトリーが減っているかのように見えますが、これは錯覚じゃないでしょうか。

▼かつてはWASP的ヒエラルキーに入れなかったホワイト・エスニックが準市民としてWASPの会員に入れるようになったために、映画/音楽/スポーツ産業で<現場>に立たなくてもよくなっただけではないでしょうか。

▼ではなぜホワイト・エスニックが準市民としてではあれ、WASPの中に入れたのか。

▼それはやはりユダヤ系を筆頭に、ホワイト・エスニックが金持ちになったからであり、WASPの既得権を守るために仲間に入れた方が有利だからでしょう。

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