▼Marvin Gayeといえば『WHAT’S GOING ON』、というのが一般的なイメージなのかな。

▼たしかにモータウンという黒人臭がぷんぷんするレコード・レーベルから、これほどまでにソフィティケイティッドされたアルバムが発売されるなんて奇跡のようなものだし、やはりその奇跡はこれ一回きりだった。しかも愛と平和への祈りをテーマとしたトータル・コンセプト・アルバム。いまだにテーマもサウンドも、これっぽっちも古びていない。傑作だ。それは認めよう。

▼しかし、ここでのMarvinは洗練されすぎていて、R&Bのボーカル・スタイルに悪影響を与えたような気がしてならない。こんなことを言うのは僕だけかもしれないけどね。

▼なんかeasyにMarvinもどきのファルセット・ボイスで悦に入っているボーカル・スタイルが80年代あたりから耳につく。

▼黒っぽくないというだけでなく、薄い。

▼薄いファンクが流行りはじめた頃とシンクロしてるから、そうしたサウンド作りとマッチしていたのかもしれないけどね。

▼だから僕はボーイズ・トウ・メンとかも、どこがいいんだかさっぱりわからない。最近のJ-POPのR&Bのボーカル・スタイルもみんなこの流れにあるよね。あんまりぐっとこないね。

▼ぼくが好きなMarvinはもっと若い頃、甘ったるいラブソンングを美女たちとデュエットしてるやつだ。

▼残念ながらオン・タイムでは聞いていないのだが、まるで砂糖菓子、しかもくどいソウル・フードのあとのブラウン・シュガ−製のデザート。これがたまらなく美味なんだ。

▼Marvinとデュエットしたシンガーは美女ぞろい。

▼Diana RossやKim Westonもいいけど、やっぱりMarvinもメロメロだったTammi Terrellに僕もメロメロさ。

▼kimはここ<http://surf.to/kimweston

▼Tammiはここ<http://surf.to/tammiterrell

▼Diana Rossはいいよね。

▼さて、Tammi とのデュエットじゃこの3曲が僕が選んだベスト。

●「Your Precious Love」
●「If I Could Build My Whole World Around You」
●「You Ain´t Livin´ Till You´re Lovin´」

●Diana Rossとなら「You Are Everything 」

●Kim Westonとなら「It Takes Two 」

●ソロだと「Forever」がとろとろに甘くて絶品。

▼だけど、正直にいうと、MarvinのソロはSam Cookeに比べるとちょっとね。物足りない。

▼やっぱデュエットでしょうMarvinは。これが結論。



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